シルバー製品の取り扱いについて

SV製品の特性

シルバー素材は金属の中でも比較的柔らかい素材のため加工がしやすく、一般的にはアクセサリーなどに使用されることが多い素材となります。

また、熱や電気の伝導率が高いため、サウナなどの高温な場所では熱をもちやすく、冬の時期や極寒地では冷たくなりますのでご注意ください。

経年と共に黒ずんでしまう特性がありますので、こまめなお手入れをおすすめいたします。

SV製品のお手入れ方法

日常的な使用で付着する汗や皮脂などのお手入れには、セーム革がおすすめです。

ポリッシュやマットなどの表面仕上げやリングに石がついたものでも、セーム革でカラ拭きするだけでクリーニングができます。 

セーム革がお手元にない場合には、柔らかい布やティッシュなどで優しく拭いてください。

またシルバー素材の場合、空気に触れている部分が経年とともに変色しますので、長期間ご使用にならない場合は、密閉袋などで保管していただければ、多少変色を遅らせることが可能となります。


シルバーは柔らかい金属のためシルバー専用のクリーナーを使うようにしてください。
専用以外のクリーナーをご使用した場合、光沢が無くなったり、変色を早めてしまう原因となる場合があります。

また、つや消し加工やメッキや燻し加工を施しているものに使用するとデザインの風合いが変化いたしますのでご注意ください。

SV製品が変色する理由

シルバー素材は、原子的に安定していないため、化学変化を起こしやすく、硫化、塩化、酸化により、変色が起こります

★硫化…硫黄成分(硫化水素や二酸化硫黄など)と化合すること

シルバー素材の変色の多くは硫化が原因です。

温泉に含まれる硫黄がシルバー素材の変色させることで有名ですが、空気中や人間の皮脂にもわずかですが硫黄分が含まれております。

そのため経年とともに空気や皮脂の影響で変色いたします。

★塩化…塩素と化合すること

家庭用の漂白剤などで使われる塩素系漂白剤が付着すると塩化の原因になります。
塩化した場合は通常の液体シルバークリーナーでは取ることができませんので、研磨剤や研磨布等で表面の塩化皮膜を研磨する必要がございます。

★緑青(ろくしょう)…銅が酸化することで生成される青緑色のサビ

緑青は、銅や真鍮などの銅合金が化学反応を起こし、緑色の皮膜が作られることで発生いたします。
SILVER925は銅と銀の合金のため、汗や皮脂が付くことで緑青が発生しやすくなります。

アクセサリーを手入れせずに放置していると、緑青が発生する場合が多いので、使用後はきれいに拭き取るなど、こまめなお手入れをおすすめいたします。